常に自分のキャリアを考えながら、行動する
高校入学当初は宇宙に興味があり理工系に進もうと考えていたのですが、高校2年生の時に身内が難病にかかり、その際に訪問診療に来ていた先生にとても親身になっていただいたことがきっかけで、医師を目指すようになりました。
入学した大学が地域医療を担う総合診療医の養成を目的とした学校であったため、卒業後2年ほどは診療所に住み込み、何かあれば往診に伺うという生活を送っていました。日々の患者さんとのやり取りの中で「訪問診療」にとてもやりがいを感じていました。
また、元々は小児科、特に小児神経の領域でキャリアを高めたいと思いもあり、一時期大学院の小児科に戻り、研究に取り組んでいたこともあります。しかし、「また臨床に携わりたい」という思いが強くなり、転職することを決意しました。
自分の実現したい医療を目指す
これまで培った経験やスキルを更に高めるために、小児科も内科も両方に携われる病院を検討し、それが実行できる当院に入職を決めました。実際に赴任してみると、私の希望を聞き容れてくれ、小児科や内科のみならず在宅、救急外来にも携わることが出来ています。
132床とコンパクトな病院なので多くの症例の診療に携われるかが心配でしたが、近隣にある湘南藤沢徳洲会病院と密に連携しているため、症例検討会への参加やカルテ連携により多くの知見に触れることができ、より専門的な知識やスキルを得ることのできる環境があると実感しています。
融通が利き、とても働きやすい病院である一方、同性代の先生や若い先生が少ないことは切磋琢磨する環境として物足りなさを感じます。ですので、これからは若手の医師に積極的に来ていただくことで、より成長できる環境が広がるのではないかと思います。
誰も断らないからこそ地域に貢献できる
徳洲会グループの「生命だけは平等だ」という理念は、表現こそ違いますが同じようなことを掲げている病院は多々あるかと思います。しかし、当院を含むグループ病院は、正に「断らない医療」を実践しています。
例えば他病院の救急外来の場合は、救急隊からまず「このような患者さんの受入は可能ですか」とドクターに相談があります。しかし、当院の場合は救急隊と連携が取れており、当院で対応できる患者さんの選定が適切になされていることもあり「あと5分で救急車が到着します」という連絡のみで、様々な患者さんが運ばれます。地域のニーズに応えるため誰でも受け容れる。だからこそ様々な経験が積めるという環境があると思います。
地域のニーズに応えられる総合診療医を育成する
当院のある湘南東部医療圏は高齢者だけの世帯も多く、在宅医療の介入が特に必要な地域です。このようなエリア特性を鑑み、当院の研修では、総合的な臨床能力として心理的ケアもできる総合診療医を目指すことを目標としています。特に当院は訪問診療の部門を持ち、在宅・救急・病棟をバランス良く経験することができますので、総合診療医を志す環境が整っている病院だと思います。
また、徳洲会グループは全国に展開していますので、様々な領域の専門医と連携しながら、当院では難しい臓器別研修等にも参加することができます。
現在、在宅診療において夜間や休日往診のニーズも多くありますが、残念ながらマンパワー不足によりまだまだ対応が不十分だと感じています。そのため、特に病院総合診療医や家庭医を志望する方には、是非当院を検討いただければと思います。