病院薬剤師の道へ
卒業後の進路を悩んでいた時に、大学の先生から「君は病院が向いている」と言われたことがきっかけで、病院薬剤師を検討するようになりました。元々、人に知らないことや気になることを教えてもらうことが好きな性格だったこともあり、多職種のスタッフが多く働いている病院という環境が自分の性格にあっているのではないかと思いました。薬剤師として幅広く業務を経験したかったので、役割ごとに担当者が決まっているような大病院ではなく、132床とコンパクトな当院に決めました。
患者さんのために
ベストなアクションを行う
病院薬剤師として働くことの魅力として、入院された患者さんとじっくり向き合うことができることが挙げられます。当院の入院患者さんの中には、複数の病院を転院され、多くの薬を処方されている患者さんも多くいらっしゃいます。そのような患者さんに出会った際に、検査値の確認や多職種スタッフからの患者情報のヒヤリング、そして私自身も患者さんから直接会って情報を引き出しながら、医師へ減薬の提案や服用回数の少ない薬への変更をしてもらいます。患者さんに何が出来るのかを常に考えながら、薬剤師として最良のアクションができるよう日々考えながら行動しています。その結果、患者さんから「ありがとう」と言っていただけたときは、とてもやりがいを感じます。
患者さんのために多職種からも学ぶ
病院では医師や看護師をはじめ、多職種のスタッフと連携することで、その患者さんの背景や病気が診断されるまでのストーリーや、どのタイミングで薬物治療が開始すべきと判断され、その患者さんにどのような薬が向いていると考えられたのかなど、業務を通じて経験を得ることができます。様々な立場からの見解を知ることで、薬の理解や臨床経験を深めることができます。チガトクは医師との関係性も良好で、チーム医療を支えるメンバーの一員としてお互いに尊重し合いながら、患者さんファーストのために日々研鑽を行っています。定期的に多職種混合カンファレンスを開催し、医師から画像診断に関する説明を聞いたり、またホワイトボードを使って薬理や病態を丁寧に教えてくれたりします。時には手術や処置を見学させてくれたりと、多職種連携がうまくいっているからこそできることが多く、いつも皆さんには感謝しています。
患者さんファーストのために努力し続ける
当院でもNSTが立ち上がったので、NST専門療法士の認定を活かし、個々の患者さんの栄養管理に薬学的視点から貢献していきたいと思います。また今後は外国の患者さんも増えていくと思うので、薬剤師の仕事に役立てる英会話も習得していきたいと思います。患者さんファーストのために、これからも努力を続けていきたいです。