コラム
「チガトク」を支えるスペシャリスト② 感染管理認定看護師S・Aさん
今回の「チガトク看護部通信」は、感染管理認定看護師として
「チガトク」を支えるAさんのインタビューをご紹介します!
看護師を目指したきっかけ、感染管理認定看護師としての業務内容などなど…
「チガトク」で活躍する看護師のリアルな本音です。是非読んでみてください!
護師紹介:S・Aさん(看護師キャリア15年目)
一般企業に就職後、看護師資格を取得。総合病院で手術室、病棟での看護業務に従事。
2018年に感染管理認定看護師資格を取得し、感染管理業務に従事。2022年当院に入職。
患者さんへの誠実な対応が自分のやりがいになる
看護師になる前は一般企業の仕事に就いていましたが、「人の役に立てる仕事でやりがいを感じたい!」という思いから介護や医療の仕事に魅力を感じ、まずは看護助手として病院で働きはじめました。
初めてケアを担当した患者さんに「ありがとう」と言ってもらえたことは今でも忘れられません。当たり前の業務のとしてケアを行っただけなのに、感謝の言葉をいただけるなんて…求めていた「やりがい」を感じられた瞬間でした。もっと患者さんのためになりたい、そのためには医学的に根拠のある看護を提供したい、と考えるきっかけになり、看護師を目指すことにしました。
一般企業に勤めていた期間もあり、わたしが看護師資格を取得した時点で同年代の看護師は中堅メンバーとして活躍していました。
当時は彼らが何でも出来る看護師のように見えとても焦りました。
それでも自分なりに懸命に看護に取り組んでみるといろいろ見えてくるようになり、組織のなかで専門性の高い看護を提供することの価値がわかってきました。
わたしが着目した「感染対策・感染管理」は、ともすると経験に頼る傾向にあり根拠が希薄なため、人によって指示や指導が異なりやすい分野です。
看護チームのクオリティを高める上で感染管理のプロフェッショナルは欠かせない、この分野であれば自分も活躍できるのでは、と思い立ったのが「感染管理認定看護師」を目指すきっかけです。
スキルアップができる病院で「誰」と働くか
わたしが「チガトク」看護部に加わったのは2022年1月ですので新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時期です。
以前に勤務していた病院では新型コロナウイルス感染症病床の管理と病院全般の感染管理を任されていました。
これまで培ってきた感染管理の知識や技術を活かせたことは、得難い経験として認定看護師のキャリアに更なる自信を与えてくれました。
一方で、組織横断的な病院全体の感染管理を振り返えると、まだ十分とはいえませんでした。
感染管理のスペシャリストとして看護や他職種のスタッフを導き、病院全体の感染管理の質向上に貢献するためには経験が不足していると痛感し、更なるステップアップのための環境を望むようになりました。
「チガトク」の募集を知った当時、「チガトク」は感染防止対策加算1(現在の感染対策向上加算1に相当)を一度は取得したものの、感染管理認定看護師の転勤により“加算2”の算定にとどまる状態でした。
“加算1”の再取得を目指す上でぜひ一緒に働かないかとオファーを受けたのが「チガトク」との出会いです。最初は「徳洲会グループ」のイメージとして「救急車・入院患者が多い」、「仕事にも厳しい」などの認識があり、不安が先立ったので一度は断りました。
しかし、その後も積極的に「チガトク」看護の現状と目指す姿などの情報を届けてもらったことで次第に認識が変わり、キャリアアップに繋がる環境が「チガトク」にあると感じられたことで入職を決意しました。
看護部長が認定看護師教育課程の先輩で同窓生であったことや整形外科部長の先生が新人の時にお世話になった先生であることも分かり、何かしらの縁を感じたのも後押しになりました。
CNIC感染管理認定看護師としてチームに貢献する
現在は感染防止対策室に所属し、専従の院内感染管理者として感染管理を担当しています。
対策室では、耐性菌の罹患率・罹患密度率・期間有病率、医療器具関連感染などのサーベイランスを実施しており、当院の感染に対する危険性や感染管理の妥当性を分析・評価しています。
また、感染制御チームとして院内の耐性菌などの感染症対策や、抗菌薬適正使用支援チームとして耐性菌を生じさせないために抗菌薬の適性使用を検討するなど、多岐に渡る業務を担っています。
加えて、院内の感染対策や感染管理を更に充実させ、医療の質を上げることで、当院の患者さんだけでなく地域の患者さんの安心につながる貢献を目指しています。
そのためには、院内感染管理者の指示を待つだけでなく、個々が的確な判断をして適正な感染対策ができるスタッフを増やすことが重要ですから、人材育成にも注力したいと考えています。
わたし自身も特定行為研修や専門看護師、診療看護師等などのキャリアップを行いたいと考えており、一層の研鑽を積み、患者さんと病院にとってより良い看護を行えるよう努めていきたいです。
「チガトク」で一緒にキャリアを考えませんか
132床と中規模で、高度先進医療や専門医療に特化しているわけではない「チガトク」は、いわゆる「徳洲会グループ」の急性期病院をイメージする方には肩透かしに感じられるかもしれません。
これからの発展や成長過程にある病院だと思います。現在は認定看護師も少なく、多岐にわたる認定看護師の育成や、看護全体の教育に力を入れており、看護のレベルアップをはかっている最中です。
そのため、スペシャリストとしてキャリアアップを目指すことも、ジェネラリストとしての活躍を目指すこともできる、自分の目指す看護にチャレンジできるチャンスが多い病院です。
「チガトク」は個々人としても組織としてもまだまだ成長の余地がある病院です。これから新たに「チガトク」に来ていただける皆さんと一緒に成長できることを楽しみしています。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!